両親が熊本・不知火海の漁師として、海と深く関わりながら育ってきた
アンリさん・カノンさん姉妹。
両親の仕事を手伝う中で大事にしている「海への思い」を聞きました。
アンリさん(中2)・カノンさん(小6)姉妹は熊本県南部、不知火海を臨む津奈木町で育ちました。
両親は、不知火海で漁師をしながら、加工品の販売もしています。
不知火海で獲れるのは鯛や太刀魚、ハモをはじめ、海老やイカなど。
姉妹は毎日忙しく働く両親をサポートし、加工の手伝いをしています。
幼いころから手伝ってきたこともあり、魚の3枚おろし、骨抜き、パッケージ作業など、慣れた手つきです。
「作業する姿を見て覚える」
両親は魚捌きを2人に教えることはしないそうです。
海への思いはいつも一緒、特に年末年始の繁忙期は、発送の準備にみんなで協力します。
妹のカノンさんは、船に乗って漁を手伝うこともあります。
網ですくいあげる瞬間が楽しいと話すカノンさん、大きな魚も臆せずに海から引き揚げます。
将来の夢は両親のような漁師になることです。
姉のアンリさんの夢は保育士。
子どもたちに魚の魅力を伝えられる保育士になりたいと語ります。
海の好きなところをそれぞれ聞いてみると、
姉のアンリさんは「変わらず同じ場所にあり続けること」
漁や加工を手伝う上で、日々海の恵に感謝している2人です。
そして、妹のカノンさんは「美味しい魚がたくさんいるところ」
そんな姉妹が最近心配なことは、海に捨てられるもの。
マナーを守らない釣り人が捨てた釣り糸やえさの袋、空き缶などを見かけます。
2人も見つけた時には拾うよう心がけているのです。