日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み『日本さばける塾inくまもと』を11月13日(土)に開催し、6組12名の親子らにご参加頂きました。
皆様ご参加ありがとうございました。
熊本では郷土料理として「コノシロの姿寿司」が伝わっていたり、飲食店でも冬にかけて「本日のおすすめ」として出されるなど、「コノシロ」は熊本の人にとって非常に身近な魚です。5cmほどの幼魚はすし店でも高価な「シンコ」、さらに10cmほどに成長するとおなじみの「コハダ」、次に「ナガツミ」、20~30cmになると「コノシロ」と、成長によって呼び名が変わる「出世魚」としても知られ、小さいほど高値が付きます。そんな「コノシロ」ですが、どちらかというと「大人の味」で苦手に感じてる子供たちもいます。また、サイズが小さいため、なかなかご家庭で3枚おろしにする機会も多くありません。そこで今回、改めて県産コノシロをさばいて家庭でも食べてもらうために選びました。メニューは、子ども達が大好きな「ちらし寿司」にアレンジし、さらに特産品であるトマトや地ダコを加え、エディブルフラワーを彩りに添えました。
「コノシロの姿寿司」が郷土料理だと初めて知った方も多数いて、今回のちらし寿司アレンジは、和皿と洋皿で盛り付けの雰囲気を変えるなどして完成した料理を写真を撮って楽しんでいました。コノシロを生で食べたことがなかった子ども達もちらし寿司にすることで残さず食べることができました。また、今回のチラシ寿司を家でも実践したいと話す方もいました。
基本のアジは、熊本でも身近なお魚です。今回は三枚おろしにさばくだけではなく、余った「頭」を活用して出汁をとり「うしお汁」にして食べることまで実施しました。子供たちの中には、骨や頭が料理の材料になると知らなかった人もいて、改めて「いのちをいただく」ということを学んでもらえました。
また、「骨」は素揚げにして「骨せんべい」にしました。サクサクとした食感が子どもたちに好評で、その様子を見たお母さん達も驚いていました。
参加した皆さんは、改めて熊本の海の恵みの豊かさ、海の大切さを認識していただきました。普段の生活でそれぞれができることを今日から始めるということ、魚をさばき、食べることで、海が抱える様々な課題や問題を考えるきっかけとなりました。来年のご参加もよろしくお願い致します。
・日 程:11月13日(土)9時00分~13時00分 (受付開始 8時30分~)
・開催場所:常盤学園 シェフパティシエ学院
・講師:シェフパティシエ学院 佐々木健次副校長
・主催:海と⽇本プロジェクトinくまもと実⾏委員会、⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会