9/22(土)22:10~KAB放送”海と日本プロジェクトinくまもと”は、「荒瀬ダム撤去、八代海再生へ」
写真は、2012年9月、ダムの右側を壊しているところです。
日本初の本格的なダム撤去となる熊本県営荒瀬ダム(八代市坂本町)の撤去事業が、着手から約6年を経て2018年4月に完了しました。
かつての流れが戻った川では、水中の生きものが増えるなど環境の改善も見られます。
しかし、球磨川全体の再生にはいまだ課題が残ると指摘する声もあります。
25年にわたりダム反対運動を支え、川や八代海への河口干潟の環境調査を続けている環境カウンセラーの靎詳子さんは、
荒瀬ダム建設後にほぼなくなっていた河口干潟の藻場が撤去工事後に1・4平方キロまで回復したと指摘。
「確かに改善されたところはある」と認めています。
けれども「荒瀬ダムの上流10キロに瀬戸石ダムがあって水をせき止めている限り、球磨川に自然な川の流れは戻らない」と訴える声もあります。
人類の便利さを求める欲と自然との共存を考えさせられる、そんなシンボリックなダム撤去です。