番組情報
2020.06.19

「水俣の海に魅せられて~尾﨑たまきとヒメタツ~」KAB6/23(火)21:51~21:54

1974年水俣病の原因となったメチル水銀による汚染魚を封鎖する為に、水俣湾に”仕切り網”が設置された。

網内の生物捕獲が行われ、安全宣言が発令された。1997年に仕切り網が全て撤去された。

1977~1990年にかけて、ヘドロが酷かったエリアが埋め立てられた。

(→現在の”エコパーク水俣”のエリア)

 

尾﨑たまきさんは、1995年から水俣湾に潜り、仕切り網の内側の撮影をした。

当時、陸の上では、”死の海”と呼ばれた仕切り網の内側は、海中では、命があふれていたそうな。

ヒメタツ(タツノオトシゴの新種)も生息していたそうだ。埋め立てや護岸工事によって、海の生き物はどう変化したのだろうか。

尾﨑たまきさんは、彼女が師事した日本における水中報道写真家の第一人者、中村征夫氏が東京湾を撮り続けたように、水俣の海を発信し続けている。

 

ヒメタツの生息数は、増加しているそうだ。

“再生の海”へと向かう、そのシンボルがヒメタツなのかも知れない。

 

(主な出版物)

2013年写真絵本「みな また、よみがえる」(新日本出版社)

2014年写真集   「水俣物語」(新日本出版社)

2019年写真絵本「フシギなさかな ヒメタツのひみつ」(新日本出版社)

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