カブちゃん熊日ニュース~其の23「焼きアユこんがり、秋香る 八代市」
八代の秋の風物詩「焼きアユ」作りが10月2日、八代市萩原町のアユ問屋・頼藤商店で始まった。店先には天然アユを炭火で焼く香ばしい香りが漂った。
焼きアユは、雑煮や炊き込みご飯のだしなどに使われる伝統的な高級食材。産卵のために球磨川などを下ってきた「落ちアユ」を炭火で2時間ほど焼き、窯で2日間乾燥させる。
同日は、25センチ前後のアユ約200匹を焼いた。代表の頼藤浩さん(55)は「2年連続で不漁が続いたが、今年は大きさ、量ともに例年並みに近づいた。だしに使ったあとは、甘露煮などでも楽しんでほしい」と話した。
今月末までに約3千匹を仕上げる予定。5匹前後を4千~6千円で販売する。(中村悠)