熊本日日新聞7/22朝刊「シオマネキ、愛つかめ 上天草市松島町の干潟」
上天草市松島町の永浦島の干潟で、ハクセンシオマネキの雄が夏空に大きなはさみを振り上げ、求愛行動を繰り広げる様子が見られる。
ハクセンシオマネキは干潟にすむ幅2センチほどのカニで、6~8月の繁殖期には雌の気を引こうと、はさみを上下に動かす行動を見せる。永浦島は約30万匹が生息する国内有数の群生地として知られている。
黒い干潟は、ハクセンシオマネキで一面埋まったかのよう。一斉にはさみを動かす様子は、名前の通り潮が満ちてくるのを招いているようにも見える。
天草ビジターセンター(同市)が観察場所などを案内しており、8月19日には観察会も開く。同センターTEL0969(56)3665。