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カブちゃん熊日ニュース~其の14「海上アート」宿泊者募る 世界的芸術家・西野達さん 津奈木町に「ホテル裸島」制作

海上アート

カブちゃん熊日ニュース~其の14「海上アート」宿泊者募る 世界的芸術家・西野達さん 津奈木町に「ホテル裸島」制作

 世界的現代アーティスト西野達さん(57)=東京=が津奈木町の旧赤崎小近くに制作中の宿泊可能なアート作品「ホテル裸島[はだかじま]」。

10~12月の期間限定オープンに向け、町民でつくる実行委と町立つなぎ美術館は、1日1組限定で宿泊希望者の受け付けを始めた。           ▽                   ▽  

ホテルは約32平方メートルの広さに、最大2人が泊まれる客室一つとトイレ、シャワールーム、受付があるだけ。2010年に閉校した同小校舎の建材や備品を再利用する。総事業費約1900万円は町が負担する。  1泊料金は1人利用は1万円、2人の場合は1万5千円の予定。火、水曜の夜は定休。夕食は、町が公募した町民の有償ボランティアが提供する家庭料理(1食千円)を注文できる。  今回受け付けるのは10月の金、土、日曜の宿泊分。今月25日まで公式ホームページで受け付け、複数の応募があった場合は抽選。宿泊者には「子どもの頃の海の思い出」(200字以内)を提出してもらう。ほかの日程も順次受け付けを始める。  宿泊客以外も、午前10時~午後3時に無料で観覧できる(水曜休み)。つなぎ美術館TEL0966(61)2222。(福山聡一郎)           ◇                   ◇  

●インタビュー 「異なる視点、想像力刺激」 閉校舎の備品再利用  「ホテル裸島」を制作中の西野達さん(57)に、津奈木町に対する思いや狙いなどを聞いた。(福山聡一郎)  

-なぜ旧赤崎小近くを制作の場に選んだのですか。  「つなぎ美術館から町内で何かアート作品を見せてほしいとの話を頂き、各地を見て回った。裸島など一帯の景色が美しかった。赤崎小がかつて日本唯一の海上小学校だったことに加え、閉校後も住民に愛されている点にも興味を持った」  

-既存の建造物を仮設の壁で囲み、内側で宿泊、観覧してもらう作品を、海外中心に手掛けてきました。  「例えば(シンガポールの)マーライオンが屋外にあることは誰もが知っている。部屋の中に入れることで公共だった物がプライベート化する。見た人は今までと異なる視点に立ち、想像力を刺激される」  

-今回の作品で何を感じてほしいですか。  「客室内に既存の建造物はないが、(校舎が使用された)35年間の思い出が入る。教室の窓や引き戸、天井灯などをごっそり移築する。ビジネスホテルなどの無個性でシンプルな部屋とは正反対で、すごく個性的。ただ、景色は良いが、泊まってみるとそこまで居心地が良くないかもしれない。うっとうしいほどの思い出に囲まれているのだから。そこが面白い点だ」  

-西野さんの作品は公開後に解体します。「もったいない」との批判はありませんか。  「批判は私自身、聞いた事がない。むしろ取り壊された後、『ここにホテルがあった』という思い出が町民の想像力を拡張させる。日常生活で面白いことを考える習慣がつけば人生も面白くなる。仕事のヒントが生まれるかもしれない。こうしたつながりがアートの一つの存在理由だ」  

-今回、町民がおもてなし側として参加します。  「私のプロジェクトではベッドメーキングや掃除は近くのホテルから出張してもらっており、住民が担うのは初めて。赤崎小に通っていた人などが宿泊者に食事を提供する。今から楽しみだ」

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